「大雨のたびに玄関先まで水が迫ってきて怖い」「止水板をホームセンターで手軽に買えないだろうか」——こうした不安や疑問を抱えている方は少なくありません。
近年、ゲリラ豪雨や線状降水帯による集中豪雨が全国各地で頻発し、これまで浸水被害と無縁だった地域でも床上・床下浸水の報告が増えています。 国土交通省の統計でも、年間の水害被害額は増加傾向にあり、住宅や店舗の浸水対策はもはや他人事ではなくなりました。
そこで多くの方がまず思い浮かべるのが、身近なホームセンターでの対策グッズの購入です。 しかし、ホームセンターで本格的な止水板を手に入れることは実際にはむずかしく、購入できるグッズにも性能面での限界があります。
本記事では、ホームセンターで買える浸水対策用品の種類や特徴を整理したうえで、専門メーカー製の止水板との違い、補助金制度の活用法、そして目的別の選び方までをくわしく解説します。 これから水害対策を検討している方にとって、最適な選択肢を見つけるための参考になれば幸いです。
止水板はホームセンターで購入できるのか

「止水板 ホームセンター」と検索する方の多くは、身近な店舗で手軽に止水板を手に入れたいと考えています。 しかし結論からいえば、ホームセンターで本格的な止水板を購入するのはかなりむずかしいのが現状です。
そもそも、ホームセンターの品揃えは日用品やDIY資材が中心であり、建物の開口部をしっかりとふさぐタイプの止水板を常時取り扱っている店舗はほとんどありません。 仮に一部の店舗で簡易的な止水板を見つけたとしても、性能や耐久性の面で専門メーカー品とは大きな差があります。
ただし、ホームセンターでは土のうや止水シートなどの応急的な浸水対策用品は購入可能です。 ここでは、ホームセンターで扱われている製品の種類と、専門メーカー品との違いをくわしく見ていきましょう。
ホームセンターで扱われている浸水対策用品の種類
ホームセンターの防災コーナーや園芸コーナーでは、おもに以下のような浸水対策用品が販売されています。
| 種類 | おもな特徴 | 価格帯の目安 |
|---|---|---|
| 土のう袋 | 砂や土を詰めて積み上げるタイプ。緊急時の一時対策向き | 数百円〜数千円 |
| 吸水ポリマー式の水のう | 水を吸って膨らむため保管がコンパクト | 1,000円〜3,000円程度 |
| 止水シート(L字型) | ポリエチレン製で軽量。玄関前などに置いて使用 | 5,000円〜数万円 |
| 吸水シート | 水漏れや窓際からの浸水に対応。置くだけで吸水 | 数百円〜2,000円程度 |
| 排水ポンプ | 床下や敷地内にたまった水をくみ上げる電動機器 | 1万円〜数万円 |
これらのグッズは、いずれも急な大雨に対する応急処置として役立つものです。 とくに土のうや吸水ポリマー式の水のうは、水害が予想される直前でも購入しやすいため、緊急時の備えとして一定の安心感があります。
一方で、これらの製品だけでは建物への浸水を完全にふせぐことはむずかしい点も理解しておく必要があります。 ホームセンターの浸水対策用品は「一時しのぎ」としての位置づけであり、本格的な水害対策を考えるなら、次にご紹介する専門メーカー品との違いを知っておくことが大切です。
ホームセンターの止水板と専門メーカー品の違い

ホームセンターで入手できる止水シートなどの簡易的な製品と、専門メーカーが製造・販売している止水板には、性能・耐久性・サポート体制の面で明確なちがいがあります。
| 比較項目 | ホームセンター品 | 専門メーカー品 |
|---|---|---|
| 素材 | おもにポリエチレンや樹脂 | アルミニウム合金やステンレスなど金属製 |
| 止水性能 | 軽度の浸水に対応 | JIS規格に準拠した高い止水性能 |
| 耐久性 | 数回の使用で劣化しやすい | 繰り返しの使用が可能。10年以上使える製品も |
| カスタマイズ | 既製品のみ | 設置場所に合わせたサイズ調整が可能 |
| 設置サポート | なし(自己設置) | 現地調査から施工までプロが対応 |
| アフターサービス | なし | メンテナンス・修理対応あり |
とくに注目すべきは止水性能のちがいです。 専門メーカー品の多くは、JIS A 4716という止水板の性能基準にもとづいた試験をクリアしており、一定の水圧がかかる状況でもしっかりと水をせき止める設計になっています。 たとえば、JIS A 4716のWs-3クラスでは、止水板1平方メートルあたり1時間に20リットル以下の漏水量が求められます。
これに対して、ホームセンターで販売されている止水シートやL字型の簡易製品には、こうした客観的な性能基準を満たすものは多くありません。 軽度の雨水や道路からのあふれ水にはある程度対応できても、本格的な豪雨で水位が上昇した場合にはすき間から水が浸入するリスクがあります。
さらに、専門メーカー品は設置場所の間口や壁の構造に合わせてオーダーメイドできることが大きな強みです。 購入後のアフターサービスや定期点検に対応しているメーカーもあり、長期的に安心して使いつづけられる点がホームセンター品とは決定的にちがいます。
ホームセンターで手に入る水害対策グッズ一覧
ホームセンターで購入できる水害対策グッズは、本格的な止水板の代わりになるものではないものの、緊急時の応急対策としては十分に役立ちます。 ここでは、代表的な3つのグッズについて、それぞれの特徴と使い方のポイントをくわしく解説します。 グッズごとの強みと弱みを理解し、状況に応じて使い分けることが効果的な浸水対策の第一歩です。
土のうと水のうによる応急的な止水方法

土のうは、浸水対策としてもっとも広く知られているグッズのひとつです。 ホームセンターでは、袋のみのタイプと、あらかじめ土や砂が充填されたタイプの2種類がおもに販売されています。 また、自治体によっては無料で土のうを配布しているケースもあり、入手しやすい対策用品といえるでしょう。
土のうの基本的な使い方は、玄関前やガレージの入口などに積み上げて水の流入をふせぐというシンプルなものです。 数個を並べるだけでも一定の効果がありますが、すき間なく積み重ねることで止水効果はさらに高まります。
ただし、土のうには以下のような注意点もあります。
- 土や砂を自分で充填するタイプは、準備に時間と体力が必要
- 使用後の廃棄や片付けに手間がかかる
- 重量があるため、高齢者やひとりでの運搬はむずかしい場合がある
- 完全な止水は期待できず、すき間から水が浸入することがある
一方、吸水ポリマーを内蔵した水のうは、水に浸すだけで膨らむため、ふだんはコンパクトに保管できるのがメリットです。 土を詰める手間がかからないので、急な豪雨予報が出たときにもすばやく準備できます。
ただし、水のうには注意点もあります。 浸水の水位が深くなると水のうが浮いてしまう可能性があり、強い水圧がかかる場面では十分な止水効果をえられないことがあります。 土のう・水のうはあくまで一時的な応急対策であり、繰り返し使える耐久性にはかぎりがあることを理解しておきましょう。
L字型防水板の特徴と設置のポイント

L字型防水板は、その名のとおりL字の断面をもつ防水パネルです。 玄関やガレージなどの開口部に設置して、水の浸入をふせぐ役割をもっています。 一部のホームセンターやインターネット通販で取り扱いがあり、簡易止水壁と呼ばれることもあります。
L字型防水板のおもな特徴は次のとおりです。
- 比較的軽量で、置くだけで設置できる手軽さがある
- 土のうのように充填作業が不要なので準備時間を短縮できる
- 折りたたみ可能な製品もあり、保管スペースをとりにくい
- ポリエチレン製の製品が多く、価格も土のうより高いが止水板よりは安価
設置する際のポイントとして、防水板と地面のあいだにすき間をつくらないことが重要です。 設置面に凹凸があると水が浸入しやすくなるため、なるべく平らな場所に設置するか、すき間をタオルなどでふさぐ工夫が必要になります。
また、メーカーによって製品の性能にはばらつきがある点にも注意しましょう。 ホームセンターで購入できるL字型防水板は、専門メーカーが提供する金属製の止水板と比べると、止水性能や耐久性に差が出ることがあります。 どの程度の水害を想定しているかによって、L字型防水板で十分かどうかの判断が変わりますので、購入前にしっかりと確認することをおすすめします。
排水ポンプなどの補助的な浸水対策アイテム
排水ポンプは、建物内や敷地内にたまった水をくみ上げて外へ排出するための電動機器です。 ホームセンターでは、電動工具コーナーや園芸用品コーナーに「水中ポンプ」「汚水ポンプ」として陳列されていることが多く、浸水対策の補助的なアイテムとして活用できます。
土のうやL字型防水板が「水を入れない」ための対策であるのに対し、排水ポンプは「入ってしまった水をすばやく排出する」ための対策です。 この2つの考え方をくみ合わせることで、被害の拡大をおさえる効果が期待できます。
排水ポンプを選ぶ際に確認しておきたいポイントは以下のとおりです。
| 確認ポイント | 内容 |
|---|---|
| 用途 | 清水用と汚水用がある。浸水対策には砂や泥が混ざった水にも対応できる汚水用が適している |
| 排水能力 | 1時間あたりの排水量を確認し、想定される水量にあった製品を選ぶ |
| 電源 | 電動式のため、停電時には使用できない。必要に応じて発電機の準備も検討する |
| 排水先 | くみ上げた水の排出先をあらかじめ決めておく。近隣への影響にも配慮が必要 |
とくに注意したいのは停電リスクです。 大雨にともなう停電が発生すると、せっかくの排水ポンプが使えなくなります。 非常用の発電機をあわせて準備しておくか、電源に頼らない別の対策も並行して検討しておくと安心です。
排水ポンプはあくまで補助的な対策アイテムですが、万が一浸水してしまった場合の被害軽減には大きな効果を発揮します。 土のうや止水板などの「水を入れない対策」とあわせて備えておくのがよいでしょう。
本格的な簡易止水板の選び方と導入メリット

ホームセンターで手に入る応急グッズだけでは心もとないという方には、専門メーカーが製造する簡易止水板の導入がおすすめです。 「簡易」と名前がつくものの、金属製の頑丈なつくりでJIS規格に準拠した高い止水性能をもつ製品が多く、家庭や小規模な店舗・事務所でも無理なく取り入れることができます。
ここでは、専門メーカー品が優れているポイントと、設置場所や用途にあった止水板の見極め方をくわしくご紹介します。
専門メーカー製の止水板が優れている点
専門メーカーが手がける止水板には、ホームセンターで購入できる簡易グッズにはない多くのメリットがあります。 おもな優位点を整理すると、次のようになります。
- 高い止水性能:JIS A 4716規格にもとづく試験をクリアしており、土のうの約100倍の止水力をもつ製品もある
- 軽量で設置がかんたん:アルミニウム合金製の製品なら1枚あたり数kgと軽く、大人ひとりでも1分程度で設置が可能
- 繰り返し使える耐久性:金属製のため使い捨てにならず、使用後は水洗いして乾かせば何度でも再利用できる
- カスタマイズ対応:設置場所の間口サイズにあわせて幅や高さをミリ単位で調整できるメーカーもある
- アフターサービス:定期点検やゴムパーツの交換、修理対応など、長期的にサポートを受けられる
とくに注目すべきは止水性能と手軽さの両立です。 かつての止水板は、工事による設置が前提のおおがかりなものが主流でした。 しかし近年では、工事不要で開口部に置くだけ、あるいはクリップやボルトで固定するだけで設置できる製品が登場しています。
こうした簡易止水板は、梅雨や台風シーズンにはさっと取り付けて使い、それ以外の時期にはコンパクトに収納しておけるため、ふだんの生活スペースを圧迫しません。 使い捨ての土のうとちがって廃棄物も出ないので、環境面でもすぐれた選択肢といえます。
さらに、専門メーカーは製品の設置前に現地調査を実施するケースが多く、壁や床の構造にあわせた最適な施工方法を提案してくれます。 購入してからのミスマッチを防げるため、結果的にコストパフォーマンスも高くなるのが大きなメリットです。
設置場所や用途に合った製品の見極め方

止水板を導入する際には、設置する場所の条件やもとめる止水レベルにあわせて製品を選ぶことが重要です。 すべての開口部に同じ製品が最適というわけではなく、場所ごとの特性を把握したうえで選定することが、効果的な浸水対策につながります。
製品を見極めるうえで確認しておきたいおもなポイントは次のとおりです。
| 確認ポイント | 具体的な確認内容 |
|---|---|
| 設置場所の間口幅 | 開口部の幅をミリ単位で測定し、ぴったり合うサイズを選ぶ |
| 想定する浸水深さ | ハザードマップや過去の浸水履歴をもとに、必要な止水高さを決める |
| 壁や床の素材 | コンクリート、タイル、金属など素材によって固定方法が変わる |
| 設置のしやすさ | 日常的に出入りする場所ならば、着脱がかんたんな製品を選ぶ |
| 複数箇所への設置 | 対策が必要な開口部の数を洗い出し、トータルの予算を考慮する |
住宅の玄関・勝手口向けの止水板
一般的な住宅の玄関や勝手口は、間口の幅が800mm〜1,200mm程度であることが多く、止水板1枚で対応できるケースがほとんどです。 こうした場所には、軽量で着脱がかんたんな脱着式の止水板が適しています。
たとえば、アルミニウム合金製の止水板であれば、高さ350mm×幅1,000mmのサイズで重量がわずか4kg程度の製品もあります。 これなら女性やご高齢の方でも無理なく持ち運びや設置ができるでしょう。
玄関に止水板を設置する場合は、ふだんの出入りに支障がないかどうかも重要な確認事項です。 マグネットやクリップで固定するタイプなら、必要なときだけ取り付けて、ふだんは外しておけるので生活動線を妨げません。
また、勝手口は玄関ほど頻繁に使わない場所ですが、意外と浸水の被害を受けやすいポイントでもあります。 普段から水回りに近い位置にある勝手口こそ、しっかりと止水対策を施しておくことが大切です。
玄関に止水板の設置をご検討の方はこちらのサービスページをご覧ください
ガレージや店舗入口向けの止水板
ガレージや店舗の入口は、住宅の玄関にくらべて間口が広く、2m〜5m以上になることも珍しくありません。 こうした幅の広い開口部に対応するには、止水板パネルを複数枚連結して使える製品が必要です。
専門メーカーの止水板のなかには、脱着式の中間支柱をもちいて止水板どうしを連結し、幅3mを超える開口部にも対応できる製品があります。 シャッター付きのガレージなどでは、シャッターの内側に止水板を設置できるタイプもあるため、外観をそこないたくないという方にもおすすめです。
店舗入口の場合は、営業時間中はお客さまの出入りがあるため、止水板の設置と撤去をすばやく行えることが重要になります。 ノブボルトやハンドルで固定するタイプなら、特別な工具を使わずに短時間で着脱できるので、急な豪雨のときにも対応しやすいでしょう。
止水板を2段に重ねることで、浸水の深さが1mを超える状況にも対応できる製品もあります。 ハザードマップで浸水リスクが高いと指定されている地域のガレージや店舗では、こうした高い止水性能をもつ製品を選ぶのが望ましいといえます。
ガレージに止水板の設置をご検討の方はこちらのサービスページをご覧ください
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止水板の設置に使える補助金制度

止水板の導入を検討するうえで、多くの方が気になるのがコストの問題です。 専門メーカー品は性能が高いぶん、製品価格に加えて設置工事費もかかるケースがあり、初期費用がネックになることもあるでしょう。
そうした負担を軽減してくれるのが、自治体による補助金制度です。 制度を上手に活用すれば、費用をおさえながら本格的な水害対策を実現できます。
自治体が実施する浸水対策の補助金とは
近年のゲリラ豪雨や大型台風の頻発をうけて、全国の自治体では住民みずからが浸水対策に取り組むことを後押しする補助金制度を設けるケースが増えています。 この補助金制度は、一般的に「止水板設置補助金」や「浸水対策設備設置助成金」などと呼ばれています。
補助金制度の概要は自治体によって異なりますが、おおまかな仕組みは以下のとおりです。
| 項目 | 一般的な内容 |
|---|---|
| 補助対象 | 止水板や防水扉などの製品購入費と設置工事費 |
| 補助割合 | 工事費の2分の1程度 |
| 上限額 | 50万円〜100万円程度(自治体によって異なる) |
| 対象地域 | 過去に浸水被害が発生した地域やハザードマップで浸水リスクが高い区域 |
たとえば東京都板橋区では、止水板の設置にかかる工事費の2分の1を上限50万円まで補助する制度が設けられています。 仮に止水板の設置費用が150万円かかった場合でも、補助対象となる75万円のうち上限の50万円が支給されるため、自己負担を大幅に軽くできます。
こうした補助金制度が設けられている背景には、排水設備の整備だけでは地域全体の浸水リスクを解消しきれないという現実があります。 行政と住民が協力して浸水被害を減らしていくために、個人宅や小規模施設の対策費用を自治体が一部負担するという仕組みです。
補助金の対象条件と申請時の注意点

補助金を受けるためにはいくつかの条件があり、申請にあたって注意すべきポイントもあります。 事前にしっかりと確認しておくことで、スムーズに制度を活用できます。
おもな対象条件としては、以下のようなものが挙げられます。
- 過去に浸水被害が発生した地域、またはハザードマップで浸水リスクが高いとされる区域に所在すること
- 申請者がその建物の所有者、または管理組合の代表者であること
- 設置工事の着工前に自治体への事前相談・申請を完了していること
- 指定された性能基準を満たす止水板を使用すること
とくに重要なのは、工事をはじめる前に必ず自治体へ事前相談を行う必要があるという点です。 すでに設置が終わってから補助金を申請しても、受給できないケースがほとんどですので注意しましょう。
また、補助金の予算は年度ごとに上限が設けられていることが多く、申請が集中する時期には早期に予算が上限に達してしまう可能性もあります。 止水板の導入を検討しはじめたら、できるだけ早い段階でお住まいの自治体のホームページを確認するか、窓口に問い合わせてみるのがおすすめです。
補助金制度を利用すれば、専門メーカー品の止水板を導入するハードルは大きく下がります。 費用面がネックになっていた方も、ぜひ一度ご自身の自治体の制度を調べてみてください。
目的別に選ぶ止水板と水害対策のポイント

浸水対策のグッズにはさまざまな種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。 大切なのは、自分の目的や状況にあった対策を選ぶことです。 ここでは、「今すぐ緊急の対策が必要な場合」と「今後に向けて本格的な対策を講じたい場合」の2つのケースにわけて、最適な対策の考え方をご紹介します。
緊急時に備える簡易対策の組み合わせ方
台風の接近やゲリラ豪雨の予報が出ているなど、時間的な余裕がない状況では、すぐに入手できるグッズを組み合わせて被害を最小限にとどめることが最優先です。
緊急時に効果的な対策の組み合わせ例は以下のとおりです。
| 対策 | 役割 | 入手先 |
|---|---|---|
| 土のう・水のう | 玄関やガレージの入口に積んで水の流入をふせぐ | ホームセンター、自治体の無料配布 |
| 止水シート(L字型防水板) | 開口部にたてかけて広い面積をカバーする | ホームセンター、インターネット通販 |
| 吸水シート | 窓のすき間やドアの下からの水漏れに対処する | ホームセンター |
| 排水ポンプ | 浸入してしまった水をすばやく排出する | ホームセンター |
ポイントは、ひとつの対策だけに頼らず複数のグッズを組み合わせることです。 たとえば、玄関前に土のうを積みつつ、ドアのすき間には吸水シートをあてがい、万が一浸入した場合にそなえて排水ポンプも準備しておくといった多重対策が効果的です。
また、ゴミ袋やレジャーシートなど、家庭にある身近なアイテムも応急的な止水に役立つ場合があります。 ゴミ袋に水を入れて水のうの代わりにしたり、レジャーシートで排水溝からの逆流をふせいだりする方法は、いざというときに知っておくと心強いでしょう。
ただし、こうした緊急対策はあくまで一時的なもので、本格的な浸水には対応しきれません。 台風シーズンが終わったあとなどに、長期的な視点での対策も検討するのが理想的です。
中長期を見据えた本格的な止水計画の立て方

繰り返し浸水のリスクがある地域にお住まいの方や、店舗・事務所の水害対策を本格的に進めたい方は、中長期的な計画を立てたうえで止水板を導入するのがもっとも確実な方法です。
本格的な止水計画を立てるためのステップは、おおむね次のようになります。
- ステップ1:ハザードマップで自宅や事業所の浸水リスクを確認する
- ステップ2:対策が必要な開口部(玄関、勝手口、ガレージ、通用口など)をすべて洗い出す
- ステップ3:想定される浸水の深さにあった止水高さを設定する
- ステップ4:専門メーカーに問い合わせ、現地調査と見積もりを依頼する
- ステップ5:補助金制度が利用できるか自治体に確認し、事前申請を行う
- ステップ6:施工スケジュールを調整し、止水板を設置する
とくに大切なのは、対策する箇所をひとつに限定せず建物全体をみわたして検討することです。 玄関だけに止水板を設置しても、勝手口や地下駐車場の入口から浸水してしまっては意味がありません。
また、止水板の設置と同時に、排水ポンプの設置や止水ゴムの劣化点検なども計画に含めておくと、総合的な浸水対策の完成度が高まります。 専門メーカーに相談すれば、建物の構造や周辺環境にあわせた最適なプランを提案してもらえるので、ひとりで悩まずにまずは問い合わせてみることをおすすめします。
止水板での浸水対策のご相談は「水用心」施工店の三恵工業へ!
止水板の導入を検討しているなら、国内シェアNo.1のアルミメーカーUACJが製造する止水板「水用心」をぜひご検討ください。 「水用心」の施工店である三恵工業株式会社では、製品の販売から設置工事、アフターサポートまでワンストップで対応しています。
三恵工業に相談するメリット

三恵工業に止水板の相談をするメリットは、導入の検討段階から設置後のフォローまで一貫したサポートを受けられる点にあります。
おもなメリットは以下のとおりです。
- 写真とサイズを送るだけで設置可否と概算見積もりがわかる手軽さ
- 全国対応で、最短即日〜4日以内の見積もり回答が可能
- 現地調査にもとづく設置場所にあわせた最適な施工提案
- 経験豊富な専門職人による施工で、営業時間中の業務への影響を最小限に抑制
はじめて止水板の導入を検討する方にとって、「うちの建物に設置できるのか」「費用はどのくらいかかるのか」といった疑問は大きな不安材料です。 三恵工業では、開口部の写真と間口のサイズを送るだけで、設置の可否と概算費用を回答しています。 写真だけでは判断がむずかしい場合には、全国どこでも現地調査に対応してくれるため、安心して相談できるでしょう。
取り扱い止水板「水用心」の特徴

三恵工業が取り扱う止水板「水用心」は、国内シェアNo.1のアルミニウム総合メーカーUACJが自社工場で一貫生産している製品です。 高い品質と導入しやすい価格を両立している点が最大の特長であり、企業・自治体・マンション管理組合など幅広い導入実績があります。
「水用心」のおもなスペックと特徴は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 素材 | アルミニウム合金(中空構造で軽量かつ高耐久) |
| 止水性能 | JIS A 4716 Ws-3クラス相当(漏水量20リットル/(h・平方メートル)以下) |
| 重量 | 高さ450mm×幅1,000mmで約6kg。大人ひとりで持ち運び可能 |
| 設置時間 | 特別な工具不要。大人1人で約1分で設置可能 |
| サイズ対応 | 高さ150mm〜550mm(100mm刻み)、幅500mm〜3,000mm(1mm刻み) |
| 止水範囲 | 高さ最大1.1m(2段重ね)、間口最大約15m(中間支柱による連結) |
| コスト | 自社工場一貫生産により、他社止水板と比較して約20〜90%のコストカットを実現 |
| 性能実証 | 京都大学との共同実験で浸水深2mでの強度テストや動水実験を実施 |
「水用心」は土のうの約100倍の止水性能をもち、水圧を利用して地面に密着する独自の構造を採用しています。 浸水時には止水板の中空部分に水が入り込むことで重量が増し、浮力を打ち消しながらしっかりと止水するしくみです。
設置方法のバリエーションも豊富で、ダブルクリップ仕様・ノブボルト仕様・ハンドル仕様・マグネット仕様の4タイプから、設置場所の条件にあったものを選べます。 とくにマグネット仕様は業者による取り付け工事が不要なため、個人でも手軽に導入できるのが魅力です。
止水板「水用心」の設置事例
「水用心」は、住宅から商業施設、公共施設まで幅広い場所で導入されています。 おもな設置事例は以下のとおりです。
- 個人宅のガレージ:シャッター前に止水板を設置し、車両や収納物を浸水被害から保護
- 公共施設の出入口:建物の正面入口に設置し、施設利用者と設備の安全を確保
- 倉庫のエレベーター前:地下階への浸水を防止するため、エレベーター開口部に設置
- 会社玄関の自動ドア前:自動ドアの内側に止水板を設置し、ドアの開閉と止水を両立
いずれの事例でも、設置場所の間口にあわせたサイズの止水板が採用されており、建物の外観や日常の使い勝手をそこなわない形で浸水対策が実現されています。
導入費用の参考として、法人のシャッター前への設置事例では、支柱を含めた製品代が313,000円(税抜・送料および設置工事費別途)となっています。 補助金制度とあわせて活用すれば、さらにコストをおさえての導入が可能です。
銀行の自動ドア

銀行の自動ドアに止水板を設置事例の詳細はこちらからご覧ください
店舗の出入口

店舗の出入り口に止水板を設置事例の詳細はこちらからご覧ください
個人宅のガレージ

個人宅のガレージへの止水板設置事例の詳細はこちらからご覧ください
まずは無料見積もりからお気軽にどうぞ
止水板の導入は、建物の構造や設置場所によって最適な製品や施工方法が異なります。 だからこそ、まずは専門家に相談して、自分の状況にあった対策を確認することが大切です。
三恵工業では、電話またはお問い合わせフォームから無料で見積もりを受け付けています。 開口部の写真と間口のサイズを伝えるだけで、設置の可否と概算費用をすばやく回答してもらえます。
地域によっては補助金制度の活用も可能ですので、費用面が気になる方もまずはお気軽にお問い合わせください。 全国各地域から最短即日〜4日以内で見積もり対応が可能で、お客さまの環境にあわせた最適な止水板の提案を受けられます。
電話でのお問い合わせ:052-871-7779(受付時間 9:00〜17:00、月〜金)
まとめ

本記事では、「止水板はホームセンターで買えるのか」という疑問を出発点に、ホームセンターで手に入る浸水対策用品の種類と特徴、専門メーカー製の止水板との違い、補助金制度、そして目的別の選び方について解説しました。
要点をあらためて整理すると、以下のとおりです。
- ホームセンターで本格的な止水板を購入するのはむずかしいが、土のう・L字型防水板・排水ポンプなどの応急グッズは入手可能
- 応急グッズは緊急時の一時対策には役立つが、本格的な浸水には対応しきれない
- 専門メーカー製の止水板はJIS規格にもとづく高い止水性能をもち、設置場所にあわせたカスタマイズにも対応
- 自治体の補助金制度を活用すれば、工事費の約半分(上限50万円〜100万円程度)の補助を受けられる場合がある
- 緊急時には複数のグッズを組み合わせた多重対策が効果的、中長期的には専門メーカーへの相談がおすすめ
浸水被害は、一度起きると住宅の修繕費用や家財の損害など、数十万円〜数百万円の損失につながることもあります。 「まだ大丈夫」と対策を先延ばしにするのではなく、できるところから準備をはじめておくことが何よりも大切です。
止水板の導入を検討されている方は、まずはお気軽に三恵工業の無料見積もりをご利用ください。 専門家のアドバイスをもとに、ご自身の建物にあった最適な浸水対策を見つけていただければ幸いです。



